鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

07月

令和5年度 第5回自然観察会(2023年7月23日)

 自然環境部会では、令和5年度 第5回自然観察会を実施しました。参加者13名でした。
 今日は、逆川緑地や水戸市森林公園など、水戸方面の自然公園を訪れました。
 逆川緑地は徳川光圀が設置した笠原水道の水源地にあり、透明度の高いせせらぎ沿いに様々な植生が巧妙に配置された公園で、見どころがたくさんありました。
 水戸市森林公園では、せせらぎコースを散策しました。坂道があり中々大変でしたが、最後に森のシェーブル館で食べたソフトクリーム・かき氷が美味しくて最高でした。

笠原水源の水の冷たさに暑さも吹き飛びます。

梢より鷹の鳴く声が

オオタカ【準絶滅危惧】の幼鳥のようです。

ミクリ【準絶滅危惧】

ミズキンバイ【絶滅危惧II類】

ラクウショウ(落羽松) ・・・ 米国南東部に分布。湿地に生育しており、周囲に「呼吸根」を出すのが特徴。

ミソハギとおじさん

ツマグロヒョウモンの♂(翅の裏側)

ツマグロヒョウモンの♂(翅の表側)

アイタケ(藍茸)のようです。

マンネンタケ(霊芝)のようです。

コバノギボウシの花

クサギの花

オオシオカラトンボ♂

ハグロトンボ

アオバハゴロモがびっしり

クズの花がもう咲いています。

ニホンカナヘビ ・・・ ずいぶんと尾が長い。

アキノタムラソウの花

ダイコンソウの花

ウバユリの花

オオバギボウシの花

令和5年度 第4回自然観察会 ~里山 de トレジャーハンティング~ (2023年7月9日)

令和5年度 第4回自然観察会 「里山 de トレジャーハンティング」を実施しました。
【9:00 鉾田市環境学習施設エコ・ハウス前に集合】
 北浦湖面にはカンムリカイツブリが数羽泳いでいます。残念ながら、雛の姿を見ることはできませんでした。

北浦北部のカンムリカイツブリ
元気な姿を見せてくれるが、雛がいない。今期の繁殖は難しいか・・・
6月2日~3日の大水の影響を懸念。

 エコ・ハウスに高周波数の懐かしい鳴き声が響きました。カワセミです。目の前の杭に♂の幼鳥がとまりました。かすみ網事件後、久しぶりにカワセミの姿を見ることができ、うれしく思いました。

昨年末の「かすみ網事件」後、久しぶりにエコ・ハウス周辺でカワセミを見ることができました。若い♂です。

 近隣の自然公園への移動途中にて、今話題のあの生き物を観察しました。また、イネ科の葉をチマキのように巻いた形の巣を作る「カバキコマチグモ」を見つけました。子供の頃、学校の帰り道に巣を分解して遊んだ(中を調べた)記憶があります。気を付けなければならないのは、このクモは強力な毒を持っているということです。毒の量が少ないので命にかかわることはありませんが。

フィールドスコープ&スマホでの直接撮影  うまくいきましたか?

カバキコマチグモ ・・・ イネ科の葉をチマキのように巻いて巣を作る毒グモです。咬まれないように注意。母グモは生まれた子グモの餌となって死ぬそうです。

【10:00頃~ 里山 de トレジャーハンティング】
 近隣の自然公園にてトレジャーハンティングの開始です。何が見つかるでしょうか?
 樹液の出ている木に昆虫が集まっているのを期待したのですが、全然いなかったです。残念です。見つけることのできたのは、角の小さな未成熟のカブトムシ♂1匹のみ。奇妙なことに、おびただしい数のノコギリクワガタの死骸が一か所に散らばっていました。どうやらノコギリクワガタを捕食する生き物(カラスか?)が手当たり次第に捕食して、殻を一か所に捨てているようなのです。

角の短いカブトムシの♂
短い角に指を挟まれると、結構痛かったことを思い出しました。

 野草については、ヌスビトハギチダケサシネジバナムラサキニガナの花を見ることができました。

ヌスビトハギ

チダケサシ

ネジバナ

ムラサキニガナ

今日のハイライトは、光合成を行わない腐生植物「タシロラン(準絶滅危惧)」です。珍しい植物であり、参加者は興味津々でした。タシロランは、発見者の田代善太郎氏にちなんで、明治39年に今をときめく牧野富太郎博士により命名されたそうです。

タシロラン(準絶滅危惧)を発見。

タシロラン(準絶滅危惧)

昆虫等
 オオシオカラトンボ♀が空中でアブに捕まり、そのまま地面に落下、体液を吸われ瞬く間に力尽きていくところを目撃しました。生きるために他の生き物の命をいただく。自然の営みです。

アブに捕食されたオオシオカラトンボ♀

生きている化石「ザトウムシ」

キノコ類  ・・・ クッキーのようなキノコがありました。
【午後 やすらぎの里小川 de トレジャーハンティング】
 午後からは、小美玉市のやすらぎの里小川に行きました。タイミングよく小美玉生物の会主催の自然観察会に参加することができました。10種類を超えるトンボが次々と出現。写真は、ハグロトンボチョウトンボショウジョウトンボ♂です。この他にも、コシアキトンボ♂シオカラトンボムギワラトンボオオシオカラトンボ♂ナツアカネノシメトンボオニヤンマギンヤンマ♂イトトンボの仲間など。トンボ以外でもタマムシオバボタルコクワガタ♀などを見ることができ、大満足です。

ハグロトンボ

チョウトンボ

ショウジョウトンボ♂

(今回はこれで終わりです。参加者は6名でした。それでは、また次回の観察会にて。)