鉾田市世界湖沼会議サテライト会場行事「ヨシゴイを見る会」(共催)として、第4回自然観察会を開催しました。観察場所は、安塚公園の隣の国有地にある芦原です。約35名の予想を上回る参加者がありました。暑い中、有り難うございました。
今回の自然観察会では、低空を飛んだり国有地内の芦原に隠れるヨシゴイをじっくりと観察することができました。ヨシゴイは夏鳥として飛来するサギの仲間ですが、近年数が減少し、環境省レッドリストにおいて準絶滅危惧に指定されています。当地のように繁殖する様子を至近距離で観察できる場所は大変貴重です。
本日見られた野鳥は、以下の18種類でした。
キジ(声)、カルガモ、ハシビロガモ(1)、カイツブリ、
カンムリカイツブリ、カワウ、ヨシゴイ、アオサギ、
チュウダイサギ、コチドリ、トビ、モズ(声)、ハシボソガラス、
ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、オオヨシキリ、スズメ
冬鳥で今の季節には見られないハシビロガモの♂が1羽、ヨシゴイの繁殖地のある芦原内の池におりました。病気か怪我か老衰か、理由はわかりませんが、群れについていけず、ここに残ることを選択したのでしょう。最後の時を安心して過ごす場所として当地が選ばれたということは嬉しいことではありませんか。
観察会開始前ですが、北浦湖面にてカンムリカイツブリが親子で泳ぐ姿を見ることができました。カンムリカイツブリも冬鳥ですが、少数が夏に日本に留まり繁殖することが知られています。当地では2009年の初確認後、毎年雛の誕生を確認しており、今年で10年連続の安定した繁殖を達成しました。
来月の自然観察会では同じ芦原で「ツバメのねぐら入りを見る会」を開催予定です。ご期待下さい。
【関連リンク】
茨城新聞クロスアイに本観察会の記事が載っています。https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15323488762317
フェイスブックでも発信を行っています。https://www.facebook.com/machidukurihokota/
【謝辞】平成25~27年度『公益信託「エコーいばらき」環境保全基金』の助成により購入した、双眼鏡、フィールドスコープ、三脚を使用しました。