鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

03月

ほこた風土記の世界 鉾歩(ほこてく)

3月18日(土)、鹿行文化研究会の高埜栄治氏の案内で、ほこた風土記の世界 鉾歩(ほこてく)を開催しました。

晴天に恵まれ、古代の歴史を紐解きながら、当時の地形や人々の暮らしぶりをイメージしながら、そのロマンに浸ることができました。

高埜氏曰く、鉾田の魅力は、中世『烟田文書』と烟田八舘、続く近世の舟運です。加えて古代文化遺産が豊富なことです。『常陸国風土記』の世界

を創り上げた弥生遺跡、続く御領・和泉期の遺跡と古墳文化が輝いています。と言うことです。

今回は、具体的に『常陸国風土記』に描かれた鉾田地方について、さらに省略された「郷里」についても平安時代に編まれた『和妙類聚抄」と遺跡

から探ってみました。

 

2017年3月12日 第8回自然観察会を開催しました

今年度最後の自然観察会。春はまだおあずけといった少し肌寒い陽気の中、新宮神社周辺を散策しながら、鳥や植物、昆虫などを探しました。12名の参加者がありました。

新宮神社に集まった参加者たち

 

歩いていきますと、ヤブツバキ(ツバキ)の花が見頃となっていました。また、アオキの赤い実、キヅタ(フユヅタ)の紫黒色の実、イヌツゲの黒い実などを見つけることができました。これらの実は冬の間の野鳥の大切な食料となっています。この時期であれば、そんなに美味しい実を作らなくても、鳥に種子を運んでもらって繁殖範囲を拡げていけるのでしょう。

ヤブツバキ(ツバキ)

 

アオキ

 

キヅタ(フユヅタ)

 

イヌツゲ

 

地面には秋に落ちたクリ、コナラ、クヌギなどの実がありましたが、それらの中に発芽しているものが、いくつもありました。こうして新しい生命が芽吹いていくんですね。小さな春の発見です。

 

ヤママユガの繭(羽化した後)が見つかりました。これから作った絹糸は「天蚕糸(てんさんいと)」と呼ばれ、ものすごく高価なんだそうです。

 

一方、野鳥の方はというと… 
今日見られたのは次のとおり。あまり出てきてくれませんでした。

キジバト、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、ヒバリ(声)、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ツグミ、スズメ、アオジ、カケス(声)12種類)

ちょっとさみしい状況でしたが、珍客(野生化したニワトリ?)が現れ、一行を楽しませてくれました。白色レグホンという品種らしいです。


オオタカなどの猛禽類に襲われたとみられるキジバトの羽がありました。食物連鎖の頂点での営みが確かに行われています。

 

これで平成28年度の自然観察会は終了です。
一年間ありがとうございました。

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追伸 新宮神社周辺の林には不法投棄されたゴミが沢山あり、酷い状況となっています。少人数のゴミ拾いではどうにもならないレベルです。烟田城の遺構も、動植物の営みも、鉾田市のまちづくりに欠かせない貴重な資源です。大きな課題を突き付けられた思いでいます。