平成29年度第1回目の自然観察会を開催しました。
今回は、自然環境部会副部会長で森林インストラクターの藤井さんの指導の下、安塚地内の雑木林にて春の植物を中心に観察しました。
参加者は8名でした。
お馴染みとなったキンラン(絶滅危惧Ⅱ類)、ササバギンラン、ギンランが美しい花を見せてくれました。今年はキンランがけっこう多く、ギンランはあまり見つかりませんでした。
野山に入るときは3つの「シ」に気をつけろといいます。マムシ、ケムシ、ウルシの3つです。幸いマムシは出ませんでしたが、ケムシとウルシには出くわしました。
最初の写真はタケカレハの幼虫です。長い毒針毛の束を頭部付近と尾部付近に1束ずつ持っているとのことです。
次はウルシの仲間のツタウルシです。さわるとひどくかぶれます。肌が敏感な人は近くを通っただけでもかぶれるとのことです。見ると地面にはツタウルシの若葉がびっしりと生えています。こんなところでうっかりと転んで手でもついたりしたら…と思うとゾッとしました。
昨年もこの雑木林を訪れましたが、その時はヤマツツジがちょうど見頃でした。今年は春先が寒かったせいか、まだ咲き始めといったところでした。一方、ツクバネウツギやツリバナの花はちょうど見頃でした。
その他の植物や昆虫を以下に示します。
以上が雑木林で見ることのできた春の植物と昆虫たちです。一時間強の山歩きで興味深いものを色々と見つけることができました。
その後、エコハウスに戻り、北浦湖面で盛んに求愛行動するカンムリカイツブリをしばし観察しました。これから子育てシーズンが始まります。
【謝辞】平成25年度及び27年度『公益信託「エコーいばらき」環境保全基金』の助成により購入した、青色のスタッフ・ジャンパーを使用しました。