鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

05月

特定外来生物駆除 ~オオキンケイギク(残党狩り)~(2023年5月28日)

特定外来生物駆除 ~オオキンケイギク(残党狩り)~ を実施しました。(2023年5月28日(日)9:00~11:00)

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茨城県生物多様性センター神谷様のご指導のもと、先週に引き続き鉾田市内のオオキンケイギクの駆除を実施しました。参加者7名でした。
<本日駆除した場所>
①鉾田市役所周辺
②国道51号線  大竹交差点
③国道51号線  柏熊火の見
<以下、11:00~12:00 有志にて実施>
④環状2号線  新巴川橋
⑤環状2号線  なだろう前
⑥烟田地内 県道18号線沿い
写真は鉾田市役所周辺の駐車場で咲き誇っていたオオキンケイギクです。高所から落下しないよう気を付けながら、頑張って根こそぎ駆除しました。通りすがりの方から労いの御言葉をいただき感激です。

鉾田市役所周辺で勢力を伸ばしつつある特定外来生物「オオキンケイギク」

特定外来生物駆除 ~オオキンケイギク~ (2023年5月21日)

茨城県生物多様性センター高橋様のご指導のもと、鉾田市内のオオキンケイギクの駆除を実施しました。参加者10名でした。また、茨城新聞の取材もありました。
<本日駆除した場所>
①新鉾田~宮下交差点周辺
②鉾田南小学校北東側交差点周辺
③旭公民館周辺
いずれも昨年の駆除による繁殖抑制効果を確認できました。①では長茂川の堤防にまでオオキンケイギクが侵入していたことが予想外でした。市街地から自然への侵入のため特に気をつける必要があります。③の近くにある旭スポーツセンター法面の大群生については、大規模な刈り入れの結果、昨年と比べ30%程度に減少していました。
昨年の新聞報道の効果なのでしょうか、オオキンケイギクを駆除下さる方々が増えてきたように思います。今年も下見であちこちを見て回っていますが、いつのまにか抜き取られていることがけっこうあります。
しかしながら、まだまだ皆さんに知っていただくことが必要です。今年も敷地内で栽培しているように見えるお宅や事業所に声かけ&チラシ配布を行いました。
『販売・頒布目的の栽培であれば、個人には3年以下の懲役や300万円以下の罰金、法人には1億円以下の罰金が科されます。販売・頒布以外の目的での栽培の場合、個人には1年以下の懲役や100万円以下の罰金、法人には5,000万円以下の罰金が科されます。』
今回気づかされたのは、オオキンケイギクによく似た園芸種があるということです。近くでよく見ないと識別が難しいです。

令和5年度 第3回自然観察会(2023年5月3日)

令和5年度 第3回自然観察会を実施しました。
今日は、つくば市、かすみがうら市、石岡市の自然観察スポットを廻りました。参加者8名でした。
①国立科学博物館筑波実験植物園
 日本の植物学の父、牧野富太郎博士の企画展が開催されておりました。50万点もの標本や観察記録を残し、1500種類の植物に名前を付けた偉大な業績。生涯何度も経済的苦境におちいりながら、それらを乗り越えて研究を続け、なんと自費で我が国の植物学会論文誌を創設されたそうです。博士号を取得したのは65歳と遅かったことも意外でした。30代の時に筑波山で採取した植物の標本や、78歳の時に出版した「牧野日本植物図鑑」の初版本も展示されており、大変興味深かったです。
 次にクレマチス園にて、滅多にお目にかかることのできなくなった「カザグルマ【準絶滅危惧】」について学びます。水戸市近郊や東海村で採取したカザグルマの花が美しく咲いておりました。日本固有のカザグルマですが、地域での個体差があり、長野県のものは蕊(しべ)の部分が黄色であったり、栃木県塩原町のものは蕚(がく)の部分が青色であったりします。日本のカザグルマがシーボルトによって海外に持ち出され、品種改良に利用されて現在の色とりどりの園芸種クレマチスが生まれたのですが、やっぱり日本固有のカザグルマの清楚な美しさに勝るものは無いように思いました。

水戸市近郊と東海村で採取したカザグルマ

水戸市近郊で採取したカザグルマ

 他にも植物園内を散策して、アヤメカキツバタ【準絶滅危惧】、シラン【準絶滅危惧】、キエビネ【絶滅危惧 IB 類】、エビネ【準絶滅危惧】、ハマナスウグイスカグラの実、カマツカジャケツイバラなどを観察しました。

カキツバタ ・・・ 準絶滅危惧なんですね。

アヤメ

ハマナス ・・・ とっても良い香りでした。

②雪入ふれあいの里公園
 かすみがうら市の雪入山には「ハヤブサ【絶滅危惧 II 類】」の営巣地があり、5年前に訪れた時は上空を監視するように飛ぶ♂と巣のある崖を守る♀の姿を観察することができ、参加者一同大満足でした。
 今回あの感動をもう一度とフィールドスコープをかついで登ったのですが、営巣していないとのことで、残念な結果となってしまいました。
③龍神の森キャンプ場
 最後に石岡市の龍神の森キャンプ場を散策しました。ここにはキンラン【絶滅危惧 II 類】、ギンランササバギンランがそろっていました。また、自らは光合成を行わず菌根菌に栄養を頼って生きる腐生植物「ギンリョウソウ」を観察することができました。

キンラン

ササバギンラン

ギンリョウソウ