鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

2023年

令和5年度 第9回自然観察会 (2023年12月10日)

第9回自然観察会 ~北浦北部~ を実施しました。参加者12名でした。(2023年12月10日)
まずは恒例の清掃活動(8:00~9:00)です。煙草の吸殻、ペットボトル、空き缶、空き瓶、スプレー缶、電池など、色々なゴミを集めました。
続く自然観察(9:00~12:00)では、野鳥33種を確認しました。久しぶりにフィールドスコープでじっくりと観察できたカワセミ、我々の目前を低空飛行していったハイイロチュウヒ♀が特に印象的でした。

カワセミ♀を見ることができました。

ハイイロチュウヒ♀の出現に参加者一同大興奮です。

<鳥合わせ>
1.マガモ ♂♀
2.カルガモ
3.コガモ ♀
4.カンムリカイツブリ
5.ハジロカイツブリ 1
6.カワウ
7.アオサギ
8.ダイサギ
9.コサギ
10.クイナ(声)
11.オオバン
12.タゲリ
13.タシギ 1
14.セグロカモメ 1
15.トビ
16.ノスリ 1
17.ハイイロチュウヒ ♀
18.カワセミ ♀1+1
19.モズ ♀
20.ハシボソガラス
21.ハシブトガラス
22.ヒバリ
23.ヒヨドリ
24.ムクドリ
25.ツグミ
26.スズメ
27.ハクセキレイ
28.セグロセキレイ
29.タヒバリ
30.カワラヒワ
31.アオジ
32.オオジュリン
33.ドバト

第24期ほこた塾 第1回特別講座 ~霞ヶ浦湖畔を巡るー悠久の刻を超えて~

 2023年11月26日 第24期ほこた塾 第1回特別講座が 「霞ヶ浦湖畔を巡るー悠久の刻を超えて」と題して行われました。
 最初の 妙岐ノ鼻は、稲敷市浮島地区(稲敷大橋付近)にある、霞ケ浦に突き出た形で広がる湿地帯です。 この妙岐ノ鼻一帯は、今では見かけることの少なくなった、かやぶき屋根材料となる葦が生い茂る「茅場」です。その広さは約50ha、東京ドーム約10個分もの広大な湿原で、関東では最大級のヨシ原といわれ、特に国内希少野生動植物に措定されている「カドハリイ」は、生息地が全国唯一妙岐ノ鼻のみとなっています。

妙岐の鼻(浮島)

 次の陸平貝塚は全国でも有数の規模を誇る縄文時代の貝塚遺跡です。 縄文時代早期から後期まで(約8,000~3,500年前)数千年にわたり縄文人の生活の舞台になっていた場所で、現在も周辺の自然環境や地形を含めて良好な状態で残されています。 貝塚は、8ヶ所大地の斜面に残されていて、長さが100m以上、 幅50m、深さが4.7mまで貝層が堆積しているものも確認されています。 陸平貝塚は、日本考古学の原点ともいわれ、1879年、E.S.モースの薫陶を受けた東京大学の佐々木忠次郎と飯島魁の2人により発掘調査が行われ、それは、日本人だけの手による初めての学術調査で、日本の考古学研究における記念すべき出来事でした。

美浦村文化財センター

陸平貝塚

 霞ケ浦環境科学センターは、平成7年に開催された、第6回世界湖沼会議において、設置が提唱され、平成17年に開館しました。霞ヶ浦をはじめとする県内の湖沼、河川の水質環境や大気環境などの保全に取り組むため、「調査研究・技術開発」、「環境学習」、「市民活動との連携支援」、「情報・交流」の4つの機能を市民、研究者、企業及び行政の4者のパートナーシップのもと、効果的に発揮できる運営を目指しています。塾生達は、エントランスに描かれている、迅速測図、明治時代に作成された彩色地図をはじめ、施設内の展示物を興味深く見入っていました。

館長説明

 次に訪れたのは、かすみがうら市歴史博物館です。はじめに、千葉館長から、先人たちの暮らしの中で残された物をしっかりと私たちが後世に伝えて行く事の必要性を分かりやすくお話をされ、塾生達も全く同感のようでした。また、指定文化財の展示物を拝観しながら、歴史の流れを感じることが出来ました。

かすみがうら市歴史博物館

 最後は、行方市指定史跡である沖洲古墳群の中の「三昧塚古墳」を訪れ、その前方後円墳からは、埴輪や石棺など、人骨の他金銅製冠をはじめとする多数の副葬品が出土されていて、その出土品は2018年に国の重要文化財に指定され、現在は墳丘復元を伴う史跡整備のうえで三昧塚古墳農村公園として公開されているということです。
 以上、朝から夕方まで、悠久の刻を超えて霞ヶ浦湖畔を巡ってきました。やや小雨模様の曇り空で大地からの美しい風景を望むことはできませんでしたが、あたりや食堂のナマズの天丼をはじめ美味しかった昼食を含め、人と自然が織りなす歴史の営みを堪能できた一日でした。