鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

人材育成部会

第24期ほこた塾第2回特別講座~【古河見聞】「茨城だけど東北本線一隣町は群馬・栃木・埼玉と千葉」~ を実施しました(2024年2月11日)

第24期ほこた塾第2回特別講座~【古河見聞】「茨城だけど東北本線一隣町は群馬・栃木・埼玉と千葉」~ を実施しました(2024年2月11日)
少し遠距離でかつ三連休の中日なので、見学場所は限られましたが、天候に恵まれ、古河市歴史の散策と道の駅での買い物も楽しめました。参加者26名でした。
①古河歴史博物館・・・平成2年に吉田桂二によって設計され、旧古河城出城跡に開館しました。
 平成4年には日本建築学会賞、同8年には公共建築賞を受賞され、常設展示は、古河藩家老鷹見泉石が収集・記録した蘭学関係資料や原子古代から近現代の歴史の概観、奥原晴湖や河鍋暁斎らの書画作品の紹介等、多彩な資料群を紹介しています。またホールにはオランダの楽器ストリートオルガンがありその音色を楽しむこともできます。
 また、企画展では、「雪の殿さま土井利位」が開催中で日本初の雪の結晶の観察図鑑『雪華図説』を見ることが出来ました。
②道の駅かぞわたらせ・・・昼食を兼ねて、渡良瀬遊水地近くの道の駅に寄りました。
 そこから500mほど歩くと全国では唯一といえる歩いて生ける平地に存在している群馬県・栃木県・埼玉県の「三県境」の場所があります。両足で二つの県を跨ぎ、三歩で三県をまわりました。
③境町観光・・・境町は鉄道駅がなく、まだまだ交通インフラが整っていなく、高齢者も多く車の免許を返納したくてもできない町民がいることを危惧して、2020に自動運転バスの導入を検討し自動運転事業の運行・管理を推進しているBOLDLYと輸入商社マクニカの協力で、自治体初、全国初となる公道での自動運転バス実証実験と定時運行を実現させました。導入した自動運転バス「ARMA」は住民の新しい足として実用的に使用されています。私たちの散策中も3台の中の1台に出会い、大きな拍手が湧きまた。
 道の駅さかいの建物も江戸時代の交通の要所として、水運の拠点として発展してきた当時の面影を感じられるデザインで、観光案内所、物産館、レストラン等があり、また沖縄県国頭村のアンテナショップもあり、賑わいを見せていました。
④道の駅常総・・・圏央道常総ICを降りてすぐのところに県内で16番目となる道の駅が開駅され、常総市の新たな玄関口として期待されています。周辺にはTSUTAYA BOOKSTOREや空中いちご園もあり、「アグリサイエンスバレー常総」エリア全体で楽しめる空間となっていました。特産品等を使用した加工品やお土産など品揃えが豊富で大変な混雑ぶりでた。

オランダの楽器ストリートオルガン

古河歴史博物館玄関

古河歴史博物館前庭

平地に存在する三県境

渡良瀬遊水地景観

道の駅さかい

自動運転バス(ARMA)アルマ

3台のバス 異なるラッピング

道の駅常総

第24期ほこた塾 第1回特別講座 ~霞ヶ浦湖畔を巡るー悠久の刻を超えて~

 2023年11月26日 第24期ほこた塾 第1回特別講座が 「霞ヶ浦湖畔を巡るー悠久の刻を超えて」と題して行われました。
 最初の 妙岐ノ鼻は、稲敷市浮島地区(稲敷大橋付近)にある、霞ケ浦に突き出た形で広がる湿地帯です。 この妙岐ノ鼻一帯は、今では見かけることの少なくなった、かやぶき屋根材料となる葦が生い茂る「茅場」です。その広さは約50ha、東京ドーム約10個分もの広大な湿原で、関東では最大級のヨシ原といわれ、特に国内希少野生動植物に措定されている「カドハリイ」は、生息地が全国唯一妙岐ノ鼻のみとなっています。

妙岐の鼻(浮島)

 次の陸平貝塚は全国でも有数の規模を誇る縄文時代の貝塚遺跡です。 縄文時代早期から後期まで(約8,000~3,500年前)数千年にわたり縄文人の生活の舞台になっていた場所で、現在も周辺の自然環境や地形を含めて良好な状態で残されています。 貝塚は、8ヶ所大地の斜面に残されていて、長さが100m以上、 幅50m、深さが4.7mまで貝層が堆積しているものも確認されています。 陸平貝塚は、日本考古学の原点ともいわれ、1879年、E.S.モースの薫陶を受けた東京大学の佐々木忠次郎と飯島魁の2人により発掘調査が行われ、それは、日本人だけの手による初めての学術調査で、日本の考古学研究における記念すべき出来事でした。

美浦村文化財センター

陸平貝塚

 霞ケ浦環境科学センターは、平成7年に開催された、第6回世界湖沼会議において、設置が提唱され、平成17年に開館しました。霞ヶ浦をはじめとする県内の湖沼、河川の水質環境や大気環境などの保全に取り組むため、「調査研究・技術開発」、「環境学習」、「市民活動との連携支援」、「情報・交流」の4つの機能を市民、研究者、企業及び行政の4者のパートナーシップのもと、効果的に発揮できる運営を目指しています。塾生達は、エントランスに描かれている、迅速測図、明治時代に作成された彩色地図をはじめ、施設内の展示物を興味深く見入っていました。

館長説明

 次に訪れたのは、かすみがうら市歴史博物館です。はじめに、千葉館長から、先人たちの暮らしの中で残された物をしっかりと私たちが後世に伝えて行く事の必要性を分かりやすくお話をされ、塾生達も全く同感のようでした。また、指定文化財の展示物を拝観しながら、歴史の流れを感じることが出来ました。

かすみがうら市歴史博物館

 最後は、行方市指定史跡である沖洲古墳群の中の「三昧塚古墳」を訪れ、その前方後円墳からは、埴輪や石棺など、人骨の他金銅製冠をはじめとする多数の副葬品が出土されていて、その出土品は2018年に国の重要文化財に指定され、現在は墳丘復元を伴う史跡整備のうえで三昧塚古墳農村公園として公開されているということです。
 以上、朝から夕方まで、悠久の刻を超えて霞ヶ浦湖畔を巡ってきました。やや小雨模様の曇り空で大地からの美しい風景を望むことはできませんでしたが、あたりや食堂のナマズの天丼をはじめ美味しかった昼食を含め、人と自然が織りなす歴史の営みを堪能できた一日でした。

第24期 ほこた塾 第2回基本講座(2023年11月16日)

第24期 ほこた塾 (2023年11月16日(木)19:00~)
第2回基本講座「【図説】かしまの現在・過去・未来」
 講師 鹿嶋市長 田口伸一 氏
 鹿嶋市の過去と現在のデータを元に、具体的なアイデアを示しながら、今後の市政のあり方について大変わかりやすく講演していただきました。
 鉾田市との比較もあり、同じ鹿行地域の自治体でも、それぞれの特徴を生かして方向性を考えていく必要があるとの認識を持つ良い機会となりました。