鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

自然環境部会 第2回移動研修(2019年1月20日)

自然環境部会 第2回移動研修(2019年1月20日)

恒例の移動研修に行ってきました。鉾田では中々お目にかかれない冬の野鳥を探しながら絶景スポット(?)をめぐるバスの旅です。参加者は17名でした。

鉾田市役所を出発し、まずは小美玉市美野里地区にある「池花池」と「遠州池」に行きました。

ここでは何十羽ものオオハクチョウカモ類に出会いました。遠州池にはミコアイサの数羽の群れがいました。パンダのような姿が人気の野鳥です。


次に向かったのは愛宕山の「あたご天狗の森公園」。太平洋まで見渡せる眺望を期待したのですが、当日は大規模な柴焼きが行われており、煙で景色が今ひとつでした。森林の野鳥の出現も今ひとつで残念でした。(普段はたくさんいるそうです。)

気を取り直して次の目的地、那珂市の「茨城県植物園 鳥獣センター」へ。ここでは森林の小鳥の群れに次々と包まれました。シジュウカラコゲラエナガメジロ、そしてキクイタダキ

筆者は初めてキクイタダキを見ました。体長10cmの日本で最小の鳥です。頭頂部に黄色の模様のあるのが特徴。それにしても、忍者のようにちょこまかと動き回ります。なんとか存在を確認できる写真が撮れました。次の機会にはジャスピンで撮りたいものです。

我々の行く先にジョウビタキが現れました。こちらは至近距離でじっくりと観察することができました。紋付き袴の白髪の老人に見立てられる美しい冬鳥です。


鳥獣センターを後にして、次に向かったのは那珂市役所です。「市役所で自然観察?」と不思議に思われる方もおられるでしょう。那珂市役所はその周辺に中央公民館、一の関ため池親水公園、伝統的家屋「曲がり屋」が設置されており、文化の風の香るコンセプトのしっかりとした市の中心施設となっています。一の関ため池には循環濾過した水が流され、オオハクチョウカモ類が気持ちよさそうに浮かんでいました。公園は休日を過ごす親子連れやお年寄りで賑わい、木にはキジバトがとまり、上空をチョウゲンボウが横切っていきました。


最後に大洗町松川に立ち寄り、涸沼の夕景と野鳥観察を楽しみました。湖面に並ぶ数千羽のスズカモや、杭の上にとまるミサゴなどを見ることができました。

そろそろ帰ろうかという時、地元の方より「涸沼にオオワシが飛来した」との情報が入りました。「いつもの杉の上にとまっていないかなぁ」とフィールドスコープで探した所、幸運にも遠くの杉の梢にオオワシの小さなシルエットを見つけることができました。参加者みんなで代わる代わるフィールドスコープを覗いてオオワシの姿を確認、最後の最後に登場した大物におおいに盛り上がりました。

こうして一日をかけて、たくさんの野鳥を観察して鉾田に戻りました。こんなに色々な種類の野鳥を見られたことは、これまでの観察会では無かったのではないでしょうか。那珂市役所周りの文化施設にも感心させられました。

<本日観察した野鳥>
1.キジ 1
2.コブハクチョウ 1
3.オオハクチョウ 百羽以上
4.オカヨシガモ
5.ヒドリガモ
6.アメリカヒドリ 
7.マガモ
8.カルガモ
9.ハシビロガモ
10.オナガガモ
11.コガモ
12.ホシハジロ
13.キンクロハジロ
14.スズガモ  数千羽
15.ミコアイサ 数羽
16.キジバト
17.カワウ
18.アオサギ
19.ダイサギ
20.コサギ
21.オオバン
22.カモメ類
23.ミサゴ 1 [準絶滅危惧]
24.トビ
25.オオワシ 1 [絶滅危惧II類]
26.カワセミ 1
27.コゲラ
28.チョウゲンボウ 1
29.ハシボソガラス
30.ハシブトガラス
31.シジュウカラ
32.ヒヨドリ
33.ウグイス(声)
34.メジロ
35.エナガ
36.キクイタダキ
37.ムクドリ
38.アカハラ
39.ツグミ
40.ジョウビタキ 
41.スズメ
42.ハクセキレイ
43.セグロセキレイ
44.カシラダカ
45.アオジ
46.オオジュリン(声)

【謝辞】平成25~27年度『公益信託「エコーいばらき」環境保全基金』の助成により購入した、青色のスタッフ・ジャンパー、双眼鏡、フィールドスコープ、三脚を使用しました。

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