鉾田市まちづくり推進会議

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第20期「ほこた塾」基本講座⑦ オリンピック・パラリンピック目前! 〔体験談〕障害とともに歩んだアーチェリー(2020年2月4日)

第20期「ほこた塾」基本講座⑦ オリンピック・パラリンピック目前! 〔体験談〕障害とともに歩んだアーチェリー(2020年2月4日)

「オリンピック・パラリンピック目前!
〔体験談〕障害とともに歩んだアーチェリー」
と題して、茨城県アーチェリー協会理事長の飯島寿一(としかつ)氏に講演をしていただきました。

鉾田市在住の飯島氏は38歳の時に転落事故で脊髄を損傷し、両下肢機能障害により車椅子の生活となりました。
一時は絶望の淵に陥りながらも、アーチェリーとの出会いによって、与えられた障害を受け止め、あるがままの自分で生きようと考え直すことができたそうです。
「中年の星」として有名になったアテネオリンピック銀メダリストの山本博先生の指導も受け、アーチェリーに必要な集中力、平常心、持久力を養いました。

沖縄県全国障害者スポーツ大会で大会新記録で優勝したのを皮切りに、フェスピック・アジア大会や韓国アーチェリー大会で優勝。2年連続で世界選手権にも出場しました。

平成12年のシドニーパラリンピックの代表に選ばれた3ヶ月後、自宅に送られて来た日の丸のついたスーツケースには、公式スーツやユニフォーム、靴などがぎっしりと詰まっていたそうです。
日本代表として開会式に参加し、スタジアムから会場を見上げながら「いやぁ、凄いところまできたなぁ」と思ったという話には実感がこもっていました。パラリンピックは神様からのプレゼントだったとも…

結果は惜しくもメダルを逃したものの、世界4位の成績を残し、総理大臣、厚生大臣表彰を受け、皇居宮中で行われた天皇皇后両陛下とのお茶会の宴席招待を受けました。

現在は茨城県アーチェリー協会理事長、茨城県障害者アーチェリー協会会長のほか、幾つもの要職につき、アーチェリーの普及や後進の指導に尽力されています。

「幸せ、不幸せは自分の心が決める」
「障害を持っているので不便なことは多くありますが、私は幸せです」
「プラス思考で前向きに」
「ありがとう感謝の心を忘れない」
など…
苦難を超えた方ならではの重みのある
心に残る言葉をたくさんいただき、感動の講座となりました。

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