鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

2017年6月18日 自然環境部会 第1回移動研修

2017年6月18日 自然環境部会 第1回移動研修

 自然環境部会では第1回移動研修を実施しました。目的地は、①守谷野鳥の森散策路と鳥のみち、②牛久自然観察の森、の2カ所です。参加者は22名でした。天気は曇り、午後から雨予報でしたが、幸いほとんど雨に降られずにすみました。

① 守谷野鳥の森散策路と鳥のみち
 市民ボランティアが手づくりで完成させた森と湿原の遊歩道を歩きました。ウグイスホオジロシジュウカラのさえずりの中、足元に気をつけながら丸太敷きの歩道を進みます。何百メートルも続くコースをよく作ったなぁと感心させられました。

 

 何か白いティッシュのようなものが木にいっぱいついています。よく見ると数えきれないほどの羽化したばかりの白い蛾でした。キハラゴマダラヒトリと思われます。

 

 素晴らしい観察道なのですが、強いて不満を言えば、足元に注意しすぎて周りの自然を良く観察できないのがちょっと残念です。サシバらしき猛禽類が現われましたが、一瞬のことでよく確認できませんでした。

 途中、「小さな鳥の資料館」に立ち寄りました。個人で運営されているようで、写真や剥製の展示があり、傷病鳥を保護していました。

 森林を通るルートでは、大量の蚊に遭遇しました。蚊をひきつけやすい人とそうでない人のいることが良くわかりました。

② 牛久自然観察の森
 里山の自然をそのまま残した素晴らしい観察施設です。ネイチャーセンターを拠点に自然と触れ合うことのできる観察道がきれいに整備されており、あちこちに解説のパネルが設置されていました。

 

 今日は植物担当が欠席でしたので詳しく観察できませんでしたが、初夏の花であるムラサキシキブオカトラノオが咲き始め、ホタルブクロの花が見頃となっていました。また、ドクダミの花が一面に群生していて最盛期を迎えていました。

 観察道沿いに猛毒のトリカブトが群生していました。日本三大毒草の一つで、摂取した場合、嘔吐、痙攣の後、全身麻痺、呼吸困難で死に至ります。葉を何枚かちぎって渡し「これご主人に食べさせてね。」なんてブラックな冗談はやめましょう。(注意の看板もないので観賞用の毒の無い種類なのかも???)

 

 野鳥の方は、夏鳥のキビタキがすぐ近くでさえずりを聞かせてくれました。ヒーロと鳴いたりツクツクホウシのように鳴いたりしていました。数メートル先の木の茂みの中にいるのですが、その姿を見ることがなかなかできませんでした。

感想
 ①は市民ボランティア、②は行政が中心となって整備したものですが、どちらも自然と触れ合い、自然を学び、自然と共生することの重要さを実感することができる素晴らしい場所でした。鉾田にも湿原や里山の自然観察道を整備できたらいいなぁと思いました。鉾田には十分すぎるポテンシャルがあるのに、残念ながら大きく後れをとっています。守谷や牛久の取り組みを今後の参考にしていきたいと思います。


【謝辞】平成25~27年度『公益信託「エコーいばらき」環境保全基金』の助成により購入した、青色のスタッフ・ジャンパー、双眼鏡、フィールドスコープ、三脚を使用しました。また、平成28年度の同基金により本移動研修の高速代を助成いただきました。

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