鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

2016年6月12日 移動研修(波崎~利根川~潮来方面)

2016年6月12日 移動研修(波崎~利根川~潮来方面)

自然環境部会では恒例の移動研修を行いました。
今回は波崎~利根川~潮来へと絶滅危惧種を含む鳥類や植物を訪ねるバスの旅です。22名の参加者がありました。

8:30に鉾田市役所前を出発。
1時間半ほどで最初の目的地、波崎砂丘植物公園に到着。
我々の向かう先に現れたのは、
コアジサシ(絶滅危惧II類)です。

コアジサシ-2

約二十羽ものコアジサシが上空を乱舞していました。その下の砂浜は営巣地となっています。雛のために小魚を運ぶ親も見られました。

地上に降りて辺りを警戒するコアジサシ-2

雛にエサを運ぶコアジサシ-2

しかし、雛の姿はなかなか見つかりません。

実は雛たちはこの砂浜の物陰にじっと隠れていたのです。たくさんの人間達がやってきて、出るに出られず。親鳥は雛にエサをあげられず、人を威嚇したり、魚を加えたまま上空を飛び回ったりするばかりだったのです。雛たちに悪いことをしてしまいました。ごめんなさい。

波崎砂丘植物公園でのスナップ-2

他にもシロチドリ(絶滅危惧II類)や、植物では、ハマヒルガオ、ハマギク、テリハノイバラ等を見ることができました。

ハマヒルガオの群生-2

 

次の目的地は、千葉県香取郡東庄町笹川の利根川河川敷にあるコジュリン公園です。広大なヨシ原が広がっています。

コジュリン公園のランドスケープ-2

ここでのお目当ては、コジュリン(絶滅危惧II類)オオセッカ(絶滅危惧IB類)です。両方ともいましたが、数は少なかったです。期待していたオオセッカの囀り飛翔にはお目にかかれませんでした。

代わりに、コヨシキリが私達を楽しませてくれました。オオヨシキリの囀り「ギョギョシ ギョギョシ」はうるさいですが、コヨシキリのそれはキラキラ輝くような声でした。お弁当を食べながら、初夏の風とコヨシキリの囀りを楽しみました。

コヨシキリ-2

安塚公園にもほんの十数年前まで、コジュリン、オオセッカ、コヨシキリが繁殖していました。安塚公園に泳ぐ鯉のぼりを見ながら、コジュリンたちの囀りを聴いて過ごす初夏の休日は本当に贅沢な時間でした。それら貴重な鳥達を間近に見られる場所に環境学習施設エコハウスが建てられ、「鉾田町は目のつけどころが素晴らしいなぁ。」と感心したものです。

さて、利根川河川敷にはもう一つのお目当てがありました。それは、チュウヒ(絶滅危惧IB類)です。チュウヒを確実に見られる場所が茨城県側の利根川河川敷にあったのですが、バスが進入禁止であることがわかり、行くことを断念せざるを得ませんでした(下見時に気づかず申し訳ありませんでした。)。

最後に、潮来市福島にある水郷トンボ公園にいきました。かつてボランティアの人達が創意工夫で手作りした公園のようですが、かなり荒れており、時の流れを感じてしまいました。コウホネが黄色い花を咲かせていました。トンボ類は見られませんでした。

コウボネ-2

以上の行程で16:30前には鉾田市役所に戻ってきました。

本日観察された鳥をまとめておきます:
キジ、コブハクチョウ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、チュウダイサギ、チュウサギ、ホトトギス、シロチドリコアジサシ、ウミネコ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、ウグイス、オオセッカ、オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュリン、ドバト (28種)

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