鉾田市まちづくり推進会議

市民でまちをデザインする団体です。

10日

第18期ほこた塾 第7回基本講座 「40ヶ国を巡ったバックパッカー、茨城に根を張る」 〜世界を見たからこそ想うこれからの生き方〜 (2018年2月8日)

今年度、第18期のほこた塾の講座も残りわずかになりました。
2月8日の第7回は「40ヶ国を巡ったバックパッカー、茨城に根を張る」〜世界を見たからこそ想うこれからの生き方〜 というテーマで、つくば市在住の鷲田美加氏にご講演をいただきました。

鷲田先生は、つくば市で子育て支援団体「NPO法人ままとーん」の代表理事を務められたことで知られていますが、つくば市教育委員を経て、現在は茨城県高等学校PTA連合会会長、茨城県まち・ひと・しごと創生会議委員、茨城県生涯学習審議会委員、茨城県社会教育委員、等々を歴任されながら、ラヂオつくば「明日ノート」のパーソナリティをされ、さらにオフィス「ジブラッシュ」を立ち上げるという八面六臂のご活躍をされています。
しかも、元バックパッカーで世界40ヶ国に滞在経験があるというユニークな経歴の持ち主です。

華奢なお身体からは想像できない、そのパワフルなエネルギーの原動力は??
先生の柔らかで明るい語り口調に、受講生一同引き込まれていきました。


大学生の時に出かけたケニアを皮切りに世界中を巡って気づかれた本当に大事なもの、財産は〈人を大切に・今を生きる・自分の魅力に気づく・ありがとうの言葉は連鎖する〉とのことでした。

それが、子育て支援、まちづくりはひとづくり…など、全ての活動の根底に流れていることがわかりました。

決してご自身の功績を前面に押し出すことなく、淡々と自然体で楽しそうに社会のために尽くされるお姿に、男女を問わず多くの人が魅了されるのではないでしょうか。
まちづくりのヒントをいただくことができた大変有意義な講演会になりました。

来週15日は最後の講座と卒塾式を開催します。講座は「カンムリカイツブリの鉾田市天然記念物指定の動き」と題して、野鳥写真家の川又利彦氏にお話をしていただきます。18:30〜鉾田福祉事務所二階で行います。
*オブザーバー参加も大歓迎です。

第18期ほこた塾特別講座 『鉾歩(ほこてく)・江戸時代の宿場を体感しよう!〜飯沼街道とほこた三大宿を歩く〜』(2018年1月27日)

1月27日(土)大洗鹿島線を元気にする懇談会の後援を得て『鉾歩(ほこてく)・江戸時代の宿場を体感しよう!〜飯沼街道とほこた三大宿を歩く〜』と題したイベントを行いました。

参加者は総勢25名、鹿行地方文化研究会の高埜栄治氏に講師をお願いしました。

バスで出発する前に鉾田中央公民館で行われたガイダンスでは鉾田市内の宿前史、江戸時代の宿の構成、地図を元に三大宿の景観イメージ、宿の利用を記録した文献などを学びました。配布された資料には、見学ポイントごとにQRコードがつけられており、ウェブサイトでさらに学ぶことができるよう配慮されていました。

飯沼街道は、水戸―鹿嶋―銚子の飯沼観音間を結ぶ約84kmの幹線道路で,水戸~鹿嶋までは「かしま道」と呼ばれる鹿島神宮参詣の道、神栖~銚子までは,「てうし(ちょうし)道」と呼ばれる当時の人々の信仰の道でもあったとのことです。


今回は史跡巡りとはひと味異なり、江戸時代の宿を入り口から出口まで、実際に歩いて体感するというものでした。
飯島宿、汲上宿、樅山宿の三大宿を、さながら、NHKの人気番組のブラタモリのように歩きました。

今も残る馬頭観音や二十三夜などの指道標から入り、間口が狭く奥行きのある短冊地割を見て、旅籠屋、造り酒屋、うどんそばや、髪結床などが並んでいたであろう江戸時代の宿通りに想いを馳せる楽しい時間でした。当時の屋号が今も使われている家も数軒残っていました。

連綿と続く歴史の上に現代の暮らしがあることを改めて実感することができました。